ピラティスは全身のインナーマッスルを鍛えることができますが、メインとなるのは体の芯である骨盤まわりの筋肉と、そこから伸びる背骨から頭蓋骨までの筋肉です。ピラティスでは体の中心に位置し上半身の重みに耐える骨盤と、そこから上に伸びている脊柱を体の「芯」とか「コア」と呼んでとくに重要視します。
ピラティスは一本芯の通った体になるためのエクササイズです。一本芯の通った体になることができれば、毎日の生活の中での動きが安定して美しくなり、筋肉のバランスがとれてケガをしにくい体になります。また、筋肉のバランスがよくなることで、結果的にスタイルもよくなります。
ピラティスは、すでに骨盤の歪みがある方にも効果的です。適当に自己流エクササイズをしてしまうと、骨盤の歪みを悪化させかねません。しかし、自分の体と向き合いながらエクササイズをするピラティスなら、体のどこが調子が悪いか、歪みがあるか、筋肉が偏っているか、だんだん分かってくるので安心です。
また、骨盤の歪みがある方にとくに多いのが歩くときのおかしな癖です。おかしな歩き方をしていると、足の片側にだけ筋肉が付いてしまう結果、足や骨盤がさらに歪むという悪循環に陥ります。放っておくと歪みが治りにくくなるばかりなので、ピラティスのエクササイズで治してみてもよいかもしれませんね。